岐阜県の里情報

「奥美濃の小京都」郡上八幡 Gujo hachiman

     

夏は踊りでにぎわい、豊かな水に恵まれ、人々の心もおだやかな郡上八幡は、城下町らしい軒の低い町並みが保存されています。初代城主以後19代、300年以上の八幡城の歴史と共に、現在でも中心部の町筋、用水、寺院など、当時のもの、痕跡も残っており、当時の面影をも偲ばしています。

郡上本染鯉のぼりの寒ざらし

郡上八幡の冬の風物詩

「郡上本染め鯉のぼりの寒ざらし」は、一年中で一番寒い『大寒』の日に行われ、郡上八幡の冬の風物詩となっています。
寒ざらしでは色付け作業の際、色を染めない部分に付ける大豆が原料でできた『もちのり』を落として寒の水でさらすことで発色が良くなります。

郡上本染めは藍染めの一種で、安土桃山時代から400年以上続いてきました。
郡上本染めの道具と技術は昭和52年に岐阜県重要無形文化財に指定されました。
現在は創業430年の老舗「渡辺染物店」1軒のみが技術を継承しています。


郡上おどり

「見るおどり」ではなく「踊るおどり」

老若男女が町に集まり、お囃子と下駄の音、それに川のせせらぎが重なって山あいにこだまする夏の夜の風情。
約420年の歴史があり、今も郡上八幡で歌い踊り続けられています。
江戸時代に城主が士農工商の融和を図るために、藩内の村々で踊られていた盆踊りを城下に集め「盆の4日間は身分の隔てなく無礼講で踊るがよい。」と奨励したため年ごとに盛んになったものです。
夏の2ケ月間にわたり約30夜開催する日本一長いおどり。
盂蘭盆会(うらぼんえ)の8月13日から16日までの4日間は翌朝まで踊り明かす徹夜おどりで賑わいます。
10種類のおどりすべてが国の重要無形民俗文化財に指定されています。


郡上八幡城・城下町散策

郡上八幡城

戦国時代末期永禄2年(1559)、遠藤盛数によって砦が築かれたのが郡上八幡城のはじまり。明治4年廃藩置県とともに廃城となった城は翌年から石垣を残して取り壊されました。現在の城郭一帯の石垣すべてが県の史跡に指定され、天守閣は市の有形文化財に指定されています。天守閣からは、城下町や奥美濃の山並が一望でき、南と西を流れる吉田川・小駄良川が天然の外堀となっています。


水のまち

郡上八幡の町中を流れる吉田川沿いにある吉田川親水遊歩道は、美しい川を眺めて、心地よい川からの風を感じながら、お散歩ができます。長良川の支流・吉田川の畔に広がる町並みは昔ながらのたたずまいを残し、「名水百選」の宗祇水をはじめ各所に湧き水がある。やなか水の小道やいがわこみち等、なんとも落ち着く風情が広がっています。

「水のまち郡上八幡」の魅力をもっと知りたい方はこちら

郡上八幡 水の学校

郡上八幡散策スポット

いがわこみち
宗祇水
郡上八幡旧庁舎記念館の横にある鯉や川魚が泳ぐ豊かな用水です。
いがわ小径を流れる水は、清流吉田川から島谷用水として取り込まれています。
民家の裏手を流れ、夏になればスイカが冷やされオトリに鮎が籠に入れてあったりする光景も。

宗祇水神祭、水中花火の様子

環境省は選定した「日本名水百選」の第1号に指定されたことで有名になった湧水です。しかし本来は由緒正しき史跡。文明3年連歌の宗匠・飯尾宗祇が郡上の領主である東常縁から古今伝授を受けて京へ戻るとき、当時2大歌人であるふたりが、この泉のほとりで歌を詠み交わしました。由緒ある泉です。
古い町並み
やなか水のこみち
職人町、鍛冶屋町といった町名にひかれてそぞろ歩けば、そこには古い家並みとその軒先を流れる水路があります。
水路沿いには、今なお歴史的な古い町並みが随所に見られ、小京都を思わせます 。
新町から、角を曲がった所にある一本の細い小道。
玉石を敷き詰めた道と水路、柳の並木、大きな家屋敷。憩いの場所になるようにと作られたポケットパークです。
吉田川
水舟
長良川最大の支流で市街地の中央を流れます。
宮ヶ瀬橋からは川底の石が数えられるほど透き通った水の流れと、緑の山の頂きにそびえる郡上八幡城が眺めれられ、新橋は渦巻く瀬めがけて子供たちが橋の上から飛び込むことで知られています。
郡上八幡特有の水利用のシステムです。湧水や山水を引き込んだ二槽または三槽からなる水槽のうち、最初の水槽が飲用や食べ物を洗うのに使われ、次の水槽は汚れた食器などの洗浄。そこで出たご飯つぶなどの食べ物の残りはそのまま下の池に流れて飼われている鯉や魚のエサとなり、水は自然に浄化されて川に流れこむしくみになっています。

郡上八幡グルメ

郡上鮎
かたやきそば
岐阜県の霊峰白山から流れ出る長良川の上流で獲れる郡上鮎は、平成20年,全国清流めぐり利き鮎大会で見事グランプリを獲りました。
今や全国の料亭や飲食店で人気があり、高値で取引される程のブランド鮎になってきています。
郡上八幡には、「パリパリやきそば」で知られる名店がいくつかあります。
皆さんが良く知る「かたやきそば」ではなく、「普通の焼きそば」を超ハードな食感にしたもの。その食感は・・・これぞB級グルメ。硬いのに、美味い!やみつきになり定期的に通うファンも多いとか。
けいちゃん
地ビール
鶏ちゃんは奥美濃地方の郷土料理。作り方は実に簡単で、鉄板に鶏肉とキャベツを一気に入れて焼くだけ。
郡上では、まちの鶏肉店で鶏肉を買い、家で味付けをして鶏ちゃんをつくる文化が根強く残っており、様々な調理方法で味付けされます。
郡上八幡の名水で仕込んだ地ビール。
築80年の町屋が改築されて、複合飲食店として再始動した「玄麟(げんりん)」。
屋内にあるクラフトビール工房“こぼこぼ”は、郡上八幡の名水で仕込んだ“出来たて無濾過”の地ビールが飲める郡上八幡の新たな名所です。
奥美濃カレー
奥美濃カレーの定義は「郡上市で生産されている食材や天然水を使用し、隠し味として郡上市特産の郡上味噌を使用したカレー」。
飛騨牛、奥美濃古地鶏、美濃ヘルシーポーク、地野菜、お米など地元食材がふんだんに使われています。
現在、奥美濃カレーが食べられるお店は郡上市内に25店舗あります。
   

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