株式会社高山観光ホテル(四季彩の宿 萩高山)
代表取締役社長 住公人様

 高山観光ホテルは“飛騨高山に観光客をお迎えすることができる宿泊施設をつくろう”と地元の有志や高山市の出資で昭和37年に設立されました。その場所は、高山市内の風致地区の北山の頂上にあり高山市内が一望できます。この場所は昔、敵の侵入を察知するための出城だったことから眺望は素晴らしく、ロビーからの眺めはお殿様気分を味わえます。
風致地区とは都市における風致を維持するために定められたもので、良好な自然的景観を形成している区域のうち都市環境の保全を図るため風致の維持が必要な区域のこと。

飛騨高山の魅力について

 飛騨高山のキャッチコピーは昔から『心のふるさと飛騨高山』です。私自身は社長就任から3年のため、まだまだ成り立ちなどを勉強している最中なのですが、先達は“高山ならではの心のふるさとを体験して欲しい”という思いでやってこられたのだろうと解釈しています。そして、私なりに“心のふるさと”って何だろう?と考えると“人”という結論が出てきます。現在は旅行の形態も様々ですから、おもてなし側もその変化に対応していく必要があります。お客様に私たちの“おもてなしの心”が伝わることで“心のふるさと”であり続けることができ、結果、お越しいただいた方に喜んでいただけるのではないかと思っています。実際に他所の人から「高山の魅力は“人”だよ」と言ってもらえることが多いんですよ。高山の人は自分も含めてシャイで(笑)、町の文化や歴史に強い思いを持っているのになかなか外には出せないんです。他界した父が『この飛騨高山が大好きです。ここに育ってこの飛騨高山で最期の時を迎えることができて幸せです』と言葉を残す程地元が大好きな人が多いんです。
 飛騨高山は山の中の不便なところにありますよね。昔から高山の人達は、この町に人が来てくれた事が嬉しく、更にはこの町を好きになってもらいたい。だからとにかく一生懸命おもてなしをしたのだと思います。それが今日までの“人のよさ”や“おもてなし”に繋がっているのだと思います。つまり、飛騨高山の魅力はこれまでに培われた“人”の中にあるものだと思います。

今、力を入れていることは何ですか?

 一人でも多くのお客様に高山にお越しいただける環境をつくるということですね。高山のイメージを良くするも悪くするも私たちの業界はその比重が大きく、お客様に『来てよかった!!』と感じさせるのが私たちの使命です。今SNSなどで高山エリア全体の評価はかなり高いんです。これは一人や一軒、一社だけで成せることではなく、高山で商売されている皆さんが丁寧で親切に対応されていることの結果として現れているのだと思います。自分もここで商売させてもらえることが本当にありがたいことで、何とか恩返しが出来るように、旅館業として少しでも満足していただける一端となるよう、一層力を入れていきたいと思っています。例えば、パリはどんなことがあってもやっぱり観光地としてはゆるぎないですよね。高山もそんな土地になってほしいですし、尽力したいです。

観光で高山へいらっしゃる方へ一言お願いします。

 高山は古い建物や町並みが残っていることも魅力の一つと言っていただけます。初めて来られる方はぜひ歴史ある町並みや建築物などの古いものを楽しんでいただいて、ただ記憶に残していただけたら十分ありがたいことです。もし次にお越しいただける機会があれば、この古い建物が出来た背景や歴史などを知っていただいて再度同じものを見ていただくと、初めて来た時とは違う見方をしていただけると思います。道中では、“五感で感じる現代のリアルな高山”と、“歴史的背景を重ねた想像の高山”との両方を楽しんでいただけたら幸いです。心のふるさと飛騨高山へのお越しをお待ちしています。


  • 株式会社 高山観光ホテル(四季彩の宿 萩高山)
  • 住所 岐阜県高山市八幡町280番地 
  • 0577-32-4100 / FAX:0577-35-1177
  • http://www.takayama-kh.co.jp/

≪ロビーからの風景≫


ページの先頭に戻る↑