岐阜県高山市

高山茶話会~新茶で美味しいティーパーティ~

岐阜県高山市
Takayama City
  • 実施日
    2014年7月26日(土)
  • 時間
    14:00~15:30
  • 集合場所
    まつの茶舗 (岐阜県高山市本町2-37)
  • 体験の内容
  • 80有余年続くお茶屋さんでお茶のことを知れるカルチャー体験が受けられます。 身近な日本茶が種類によって使い分けられていることや、美味しい淹れ方を教えていただけます。

13:50
まつの茶舗様に集合です。
あたりにお茶を焙じるいい香りが漂っています。
まつの茶舗さんのお茶の葉は、岐阜県の揖斐郡などのお茶の生産地まで自らの足で買付けに行き、主に自家焙煎のお茶を提供しています。
オリジナル製法の「青のほうじ茶 飛騨の露」はパリでも販売されていて、パリっ子にも大変な人気がある、日本を代表する味も作っています。

お客様は、九州から北海道まで日本中から注文がある、飛騨高山の隠れた名店での開催となりました。

まずは、今日の参加のお土産の新茶のお茶3点セット(参加費と同じ金額分あります)をいただいて、それぞれのお茶の特徴について。
参加者から「こんなにいただいて、いいんですか?」の声が上がりました。

お土産に驚いた後は、お茶の歴史や種類、製法について学びます。


日本茶の歴史は1200年前からあることなど紹介があり「へぇ~」という声。
煎茶、深蒸し煎茶、甜茶、粉茶、ほうじ茶、かぶせ茶、等々・・・。

言葉で説明を受けた後は、先ほど学んだことを生かしてのお茶の種類当てクイズです。

10種類のお茶が出てきました。
この黒い大きなお皿は「拝見盆」と言うプロの道具です。

説明を思い出しながら、いただいた資料を見てどれがどのお茶なのか解答用紙と睨めっこ。

皆さん答えを書き進めますが、途中でペンが止まります。
見れば見るほど謎は深まり、という様子。
色も形も香りも違うということは分かります。ただ、どれがどれだか。
うんうん悩んでいる間に答え合わせの時間。
いつもは袋に入って売られているお茶の葉。これだけしっかり眺めることはありませんでした。見た目も匂いもそれぞれ違いがあります。

最後の3種類で全員が同じように悩んでいました。
全問正解は一人だけ。

解説を受けながらもう一度香りを確認すると、香りや見た目の違いがはっきり分かるものでした。

お茶当てクイズの後は、深蒸し緑茶の淹れ方の紹介と実践です。

一人あたりのお茶の葉の適量、お湯を湯のみに入れて適切な温度まで湯を冷ますこと、
焦らずゆっくりと旨みを出す方法。
その“ひと手間”を省かないことがお茶を美味しく淹れるコツ。

講師で日本茶インストラクターの長田さんに淹れていただいて味を覚えたあとに、参加者同士で淹れてみます。

インストラクターの淹れてくださったお茶と飲み比べると違いがはっきりして、同じ茶葉を使用しているのに旨みも渋みも違いがありました。

茶ガラを捨てていませんか?と講師から質問がありました。
「ちょっと待っててね」と茶ガラの入った急須を持って行き、戻ってきたらお皿にお浸し状の茶ガラが乗っていました。
そこに出汁醤油を垂らして、おかずが1品出来上がりです。
全員試食をして「こんなに美味しく食べられるものなんですね」と驚いていました。

お茶ガラを天ぷら粉に入れて見た目もきれいな「お茶ガラ天ぷら衣」の紹介もあり、
お茶は実は、一度ならずニ度三度と最後まで余すとこなく使える始末の良い食材ということも新たな気づきでした。

最後に玉露のようかんをいただきながらの質問タイム。
お茶の保存方法や効果についてなど質問は絶えませんでした。

1200年前に、命がけで中国からお茶を持って帰ってくれた人がいたこと、
日本で独自発展をして、今の美味しいお茶が飲めるようになったこと、
お茶を淹れるときには、美味しいお茶を淹れて飲んでもらえるように
お茶のうまみが出るように淹れるコツがあること。

充実した90分間の様子は参加者のお茶への関心を目覚めさせることになりました。


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