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今回は株式会社みの谷代表取締役 蓑谷雅彦様にお話しを伺いしました。株式会社みの谷は明治29年にろうそく、ランプなどの灯りやエネルギーの元になるものを取り扱い始め、現在ではガソリンスタンドやホテル、保険、不動産を中心に高山で事業展開している高山市経済の中心的な存在です。また、会社代表としてのお仕事のほか、高山商工会議所副会頭、飛騨・高山観光コンベンション協会の副会長などの役を持ち、高山地域の繁栄へ力を注いでいらっしゃいます。
飛騨・高山の魅力は?
高山は『人』が一番の魅力!!実は、私は20年前まで東京の保険会社でサラリーマンをしていました。比較するつもりではありませんが、飛騨高山の“人の良さ”に私はいつも“ありがたさ”を感じています。表現が難しいのですが・・・例えば、誰かと仲良くなるとその相手に対してガッツリ関わりを持ち、「あいつが言うのだったら一肌脱いでやる!」そんなやりとりが多くありますよ。それに、“自分が、自分だけが”と自分ばかりを押し出す人が少なく“飛騨高山を良くしていきたい”“飛騨高山が好きだ”“飛騨高山のために”という考え方の人がとても多いんです。この人柄の良さはず~っと昔からのもの。私の親父も「どうしてそんなに好きになれるの?」と思う程とにかく地元が大好きでした。結局、私もその背中を見ていたからか、親父と同じ路線になっているんだろうなと思います(笑)。特に公益社団法人高山青年会議所、高山商工会議所青年部会の活動は目を見張るほど活発です。何事にも積極的な彼等の姿勢は自らの手で良い街を作っていこうとする強い気持ちの表れで、今の高山の活気の原動力になっていると思います。
ここにいると、学生時代、サラリーマン時代の古い友人、当時のお客様から「今度高山に旅行に行くけど、良い所を教えて?」など今でも連絡をいただけます。知り合いの方に偶然お会いできるなんてこともあったり。“人の繋がりが自然に生まれる”のは飛騨高山だからこそではないでしょうか。このように、飛騨高山にたくさんの人が来てくれること程ありがたいことは無いですね。親父がしょっちゅう言っていた『高山が良くならなければ、高山にある多くの会社が良くなるわけがない』という言葉。これも本当に実感しています。
魅力と言えばもう一つ、食文化はどうしても外せません。『どうしてこんな山の中でこんな美味しい海の幸が食べられるんだ』って地元の自分でも思いますよ(笑)。年末年始においしい“ぶり”が食べられるのも、江戸時代の当時の偉い人に美味しいものを召し上がっていただくという目的でできたぶり街道のおかげ。本当にありがたいですね。
【ホテルACTY】
力を入れていることは何ですか?
基本的には“おもてなし”に力を入れています。自社のサービスでいえば、ガソリンスタンドなら、夏は冷たく冷えたおしぼり、冬は暖かいおしぼりで室内などを拭けるように、ちょっとしたことからできるサービスを地道に展開しています。ホテル(アクティ)なら、地元情報誌を宿泊のお客様にお渡しすることで、なるべくHOTな情報を積極的に提供できるようなコミュニケーションを心掛けています。また、私は“自然エネルギーのまちづくり検討委員会”のメンバーでもあり、高山市のエネルギー地産地消を目指しています。なかなか難しい面もありますが、高山でエネルギーの自給ができたらこれほど強い地域はどこにも無いと思います。
観光で高山へいらっしゃる方へ一言お願いします。
是非、高山の人と触れ合ってみてください!触れ合うことで良さがもっとわかってもらえると思います。私の場合は、観光に行くとレンタルサイクルに乗ってまちを回ってみたり、その土地の人と積極的に会話をしたりします。他愛もない会話から人間関係が始まり、互いの気持ちが伝わり合います。これってシンプルですが、その土地を知ることができますし、旅も楽しめるんですよね。皆さんも是非、高山にお越しの際は人との触れあいを存分に楽しんでみてください。
- 株式会社みの谷
- 住所 岐阜県高山市花里町4-78
- 0577-32-1100(代) / FAX:0577-35-1100