岡田旅館 和楽亭 代表取締役 岡田昇様

ここ、奥飛騨の魅力は?

やっぱり、大自然かな。ここの良さは。
明治の社会教育者の篠原憮然(しのはらぶぜん)の作った歌があって、ああ偉なるかな飛騨の山、ああ美なるかな飛騨の渓(たに)、ああ清きかな飛騨の水 …と、 あるんだけど全くその通り。ここはまさに山紫水明。山から湧き出る水がきれいなところ。私はここに温泉も付けてほしかったな(笑)

3000m級の山が連なっている飛騨山脈のような風景のところは日本でも無いらしく、他には無い魅力だと思いますよ。プラスアルファで、春、夏、秋、冬と四季の変化がはっきりしていますね。 中でも春はお勧めです。他の土地に比べて期間が短いけど、春にこの場所で捕れる山菜は、こんな美味しいものは他には無いのではないかな思う位ですよ。本当に美味しいんですよ、甘味がふわっと出てきてね。 それが一年中あるわけじゃなくて本当にその一週間だけ。その時に捕ったものじゃないと旬のものが食べられないのがここの山菜。うまくタイミングをつかまないといけないですし保存は出来ないですから、貴重です。 ぜひ、体験していただきたいですね。

春は山の風情が良いですよ。春が近づくと枯れ木の枝に少しずつに芽が出始めるんです。いきなり沢山の芽は出なくて少しずつ少しずつ緑になっていく。 その様子が水彩画の山の絵のようで。最初は淡いような緑が、だんだんだんだんと濃い緑になっていく。緑もいろんな種類があるのね。その緑が折り重なったその様子がまたとても美しくて。何度体験しても、 何度見ていても本当にきれいで美しい。春は生命力というか、自然の持つ息吹を感じますよ。 何年もここに住んでいるのに、毎年感動するくらいです。 奥飛騨の春は5月10日ころから始まり、桜もその頃なんですよ。5月になったら桜を楽しみに来てください。

春はもちろんですが、冬の雪が降っている時でもすごい瞬間がありましてね。雪がピタッと止むことがあって、突然真っ青な空がぱあっと開けて、その中に真っ白な綺麗な山が見えてくる。 その時は「はぁ~っ、こりゃぁ~っ」と、思わず声がでますよ。 ここからは笠ヶ岳も見えますが、陽が沈む時に光が当たるところは白に近いようなピンクで、光の具合や山の凹凸なんかで濃いピンクもあって、濃いところは黒くなっていって、そのグラデーションが何とも言えないほど 心に迫ります。年に何回も無いんですけどね。これは、ここに住んでるものの特権かもしれないですね(笑)。たまたま出会えた人は自然からのプレゼントですよね。 奥飛騨はここでしか体験できないことや準備できないものが沢山あります。 偶然っていうか奇跡的っていうか、そういう出会いが魅力なところなんですよ。

そしてこの温泉。平湯は1300mのところにあります。こんな標高が高いところに住めるのは温泉があるからこその温泉の恵みですよね。 江戸の昔から平湯温泉は人々に知られていて多くの人が療養に訪れていた場所ですし、当時の記録にも平湯・蒲田の両温泉は残っています。それくらい素晴らしい温泉は今も変わらず溢れていますからぜひ体験していただきたいです。

今一番力を入れていることは?

ここ奥飛騨に隠れている原石、宝物・光るものがいっぱいあるということを世界へも日本の皆さんに発信していきたいです。多くの人に来てもらいたい。魅力の掘り起しと情報発信が大切ですよね。
知名度がまだまだだの部分。自分達はここに住んでいるから当たり前だと思っていたけど、東京にいったり外国に行ったりすると全然知られていないんです。
でもね、話しをすると、彼らが求めているもののベスト10中の5つか6つは必ずこの中にあるんですよ。だから彼らの求めているものの中で合致するものを「ありますよ、ここにありますよ」とアピールして、もっと知名度を高めることに力を入れています。

付録:篠原憮然「飛騨青年の叫び」
ああ偉なるかな飛騨の山  ああ美なるかな飛騨の渓 ああ清きかな飛騨の水
飛騨山脈の打つところ 剛健の意気漲りて 正義の血しお沸り湧く
緑に炎ゆる森林の 滴るところ仁愛の 花芳しく薫るなり
清泉溢れ湧くところ 気は朗らかに澄み渡り 霊智の光さゆるなし
げに限りなき天恵の 溢るる郷に生い育つ 飛騨青年の血は躍る
飛騨山郷の任重し 飛騨青年の義は重し 飛騨楽園は夢ならず』


  • 岡田旅館・和楽亭
  • 住所 〒506-1433岐阜県高山市 奥飛騨温泉郷平湯温泉505 
  • 0578-89-2336
  • http://www.okadaryokan.com


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